「紙雛之図」について
紙本 水墨 國華一四三〇号所載(94×28cm / 176×34cm)
これほどまでに奔放な雛図を描いた画家がいるでしょうか。それは今も昔も、この奇想の画家・曾我蕭白を除いては他にいないでしょう。後ろの男雛は踊っているのか、はたまた倒れているのか。両手を広げる女雛に至っては、着物すら纏いません。添えられた賛には「酔っ払って雛がいくつにも見えるぞ」の意。蕭白の画風によく知られる観る者を圧倒する程の緻密な描き込みや、計算し尽くされた構図設計などとは対極にある本作ですが、酔いに任せて興の赴くままに筆を走らせた蕭白の自由闊達な姿勢が楽しい作品です。津の俳人・二日坊宗雨との交流の様子も窺い知れる興味深い一作です。
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加島美術
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